最近始めたんだけど、読み終えた文庫本の表紙にポストイットを貼って簡単な感想を書いてます。
文の量はそんなにないけれど、少なからずネタバレしていると思うのでご注意ください。
■「1973年のピンボール」(村上春樹)
"配電盤のお葬式が印象深い。なんか、へんなことして暮らしてる人と、あやしくてつめたくてこわい無機質な描写得意だよね。
わけわかんないなりに面白かった。昔の作品らしい。独特。今の作品知らないけど。面白かった。
感想とか紹介とか書きにくいわ。読んでね(はぁと)ってかんじ。"
■「カンガルー日和」(村上春樹)
"短編っすね。図書館奇譚というやつが相当やばい。さすがとり。
これを読んで以来図書館の地下には地下室と迷路があるのではないかと想像してこわくなる。
幽閉されても規則正しく生活してる様は元気でる。
でも全体的にこわい。ホラーだこれジャンル的に。"
■「マン島に死す」(泉優二)
"ちょっとびっくりしたよね。書名でネタバレしてんのかよ!みたいな。
昭和62年っていつだよ。全体的になんかキザなかんじがする。主人公然り文章然り。
バイクのことわかんないけどバイクかっこいい!ってなる。作者のバイク熱が伝わってくる。
ただそれだけの小説、とも言える気が(ry
そいでさ、最終的に中二病感とてもでていてああ、サブカルチャーだなってかんじすごくする。よめばわかる。"
■「東京奇譚集」(村上春樹)
"短編がたくさん入っているので飽きなくて良い。
気ままにジャズを聞きに行ったりバーでワインのんだりというのは楽しそうで良いね。
相変わらず"言葉がたのしい。村上春樹って形而上的なって言葉すきだよね。
ふつうに始まるのにわけわかんない方向に行くかんじと、でも最終的にこじんまりとまとまるところが星新一を思い起させる。
話を想像させる広がりを見せずに文章が淡々と書かれているのに意味がわかるのが面白い。"
■「一瞬の夏」(沢木耕太郎)
上下巻あります。メルカリで買った。
"上巻の1/3くらいまではだらだらしていて読むのが辛かったけど途中から引き込まれてすいすいぐいぐい行った。
ボクシングの用語わかんないけど臨場感が伝わってくる表現力と、実際に試合を見てみたくなる。熱が伝わってくるのがすごい。
アリの本名はカシアスクレイって言うんだって。カシアスクレイのが格好良いよな。
内藤が試合のタイミングで奥さん孕ませたのだけ腹立った。やる気あんのかーい。"
■「酒呑みの自己弁護」(山口瞳)
"酒に関するエッセイだけども、知らない世界が広がっている。あとなんかやたらと川端康成先生でてこない?
戦時中とか戦後の話が新鮮で面白かった。酒場の勘定が高くなった話が特に印象的。
女給の給料が高くなったと。酒場と女給はセットだと。というのも戦後の赤線地帯が関係あると。なんのこっちゃい!
あとはトリスバーがきになるなあ。なにそれサントリーの直営店?って思うじゃん、トリスバーって形態なのね。ミーちゃんハーちゃんかよ!"