Page15.付箋の紹介~読書記録14~16~

 

 

 

 

■「海軍めしたき総決算」(高橋孟)

 

"エッセイが好きなのは文体が口語的なものだったりするので、親しみ易い。文章を読んでいるのにその人の話を聞いているような感があるなあと改めて思った。前作を読んでいないのでフカに咬まれたくだりがとても気になるところ。読みはじめは時代が違うし状況や心情がいまいち入りこめなくて読みにくいなと思っていたけれど、読んでいくうちに微妙な立場とか空気感がわかってきて入り込むように読んだ。フィリピンでの娘さんたちとの話や苦労時代あるいは偉くなってからを自分の言葉で素直に書いているから、あーみんなそんなもんだよねえとなったりする。時代の一部を切り取って書いているものを読んでこちらも親しみを持ったりしているけれど、また別の面であったり全体を見たら壮絶だったんだろうなとも思う。あとがきに、"戦争体験、特に実践の最前線を体験した者から見れば、勝っても負けても心底虚しいものでした。"とあって、その言葉をあなたの口からきけてよかったと思った。"

 

■「海軍めしたき物語」(高橋孟)

 

"続編の海軍めしたき総決算を先に読んでおり、前作の方が期待外れだったらどうしようと思ったけどそんなことなかった。

めしたき兵時代の話は壮絶で、横の繋がりがなくてお互いお喋りする精神的余裕がなかったというのを読んで、あ、これみんな精神的に病んでるやつだって思った。本にできたのは著者が途中から転勤になり比較的仕事が楽になったことが関係あるのではと考えると、ほかの兵隊の精神状況はもっと酷かったのではと伺える。

そんなこんなで、戦争なんて冗談じゃないわと思いました。読み物として面白くなっているけれどそんなの事後報告だし私はそんな経験したくない。

著者の素直な感想が書かれている印象で貴重な本だと思います。"

 

■「一日江戸人」(杉浦日向子)

 

"面白かった。挿絵のノリと文章の読みやすさでサクサク読めた。江戸時代のスキンケアで、ぬかで肌を磨くというのが気になる。みんな糠漬けやん。においつかないの???

ふだんごろごろしてて、お金が無くなったらそこいらで働く、なんてのんびりした生活本当かいなーーー!

豆腐百珍のことにもふれてたけど、実際に作らないで思いつきのレシピも載ってるとのことでショック!あてにならない!"