◾︎「あの頃、レモン・ハートで BARで飲みたい31の名酒」(古谷三敏/古谷陸)
"グレンフィデック12年と薬草系のリキュールは気になったけどあとはいいよ。←
結局バーレモンハートって何。"
補足)わたしは手塚治虫とか赤塚不二夫とかの漫画は読んだことがないためいまいちぴんときませんでしたが、漫画を読んだことがあったり漫画家同士の関係を知っていたりする人には面白い話が沢山載っているのではないかと思います。レモンハートについても漫画なんだかドラマなんだか実在するんだかなんだか知らないためぴんときませんでした。知ってる人が読んだ方が面白いと思います。
「夢中でもこんなもんなのかーってのと、なんか若い時に思い入れ深かったからすげーきれいにしまってあるかんじする。
でもそのきれいなものしまっておくところがこの人の言葉の選び方につながってくんでしょう。ロマンチストなのね。」
補足)勢いで最終的にくそって書きましたが、えっ結局浮気なの?ってところとか、冒頭の体目当てシーンについてうーんってなったからです。経験のある人は額面通り受け取らないでなんとなく全体の微妙な心境みたいなものが分かるのかもだけれど、わたしの中ではうまく繋がらなくてちょっとわかりにくい感覚だなとおもった。スーは可愛かった。
◾︎「やってみなはれ みとくんなはれ」(山口瞳/開高健)
"対談かと思ったら二本立てだった。サントリー社史という名の、鳥井信治郎の伝記。山口さんのが私小説ぽい。全般山口瞳の文章は人情味に溢れていて"大阪商人"が色濃く出ている感じがする。情に厚くて信心深くてススメススメヘイタイススメと突出している大将と、それについて行く社員の熱気、寿屋の体温がまるっと全て好きだったんだなあという感じがする。
一方開高健の文章は私小説というより史実を書いた雰囲気がある。面白いのは特に後半でちょいちょいこの人視点の感想が入っていて「なんだこれはwww」と声をあげて笑ってしまった。言葉の表現もこの人ならではのものが多くあり、慣用句かと思って検索してみてヒットしなかったりすると「ああ、表現てこういうものだよね」と思ったりする。特に老年の信治郎の描写には芥川賞の片鱗を見たっていうか、「ああすごい」みたいな。とりあえず手元に置いときたい。"
補足)山口瞳は山口さんなのに開高健
開高健って書いてて酔ってる時に文章を書くもんじゃないなと思いました。すみませんでした。