◾︎「シネ・シティー鳥瞰図」(池澤夏樹)
“昭和六十三年発行で知らない映画ばかりだから、読んでも分からないのを前提に、それでも見たい映画に出会えたら良いなと買った。気取った名前の本。片仮名と小難しい言葉ばっか。扱ってる映画も知らないけど、それ以前に文章を理解するのが大変。でも途中でやめないわ、最後まで終わらせてから次よむのよと、半ば無理矢理読み進めていったら残り1/3まできたところで面白くなりだす。慣れてきたのか?
終盤は文楽とかジョンレノンとか映画でない話も入ってきてどうした?ってなる。
映画はわかんないけど言ってることはなんとなくわかるよとか、感覚は理解できるよ、というのもある。色々思うとこもあったけど、話題が広くてまとまらないで、なんとなく、うまくまとめて感想をかけないわ。”
◾︎「ランゲルハンス島の午後」(村上春樹)
“「町に出て時間が余ったら書店で本を一冊買い、その店に入ってちびちびと白いワインを舐めながらページを繰る。こういうのってすごく贅沢で気分の良いものである。」ってやつすごく共感したし私はもっとそれを集めたい。どの話もとても気分転換に良い読み物だった。バーに行くのに難しい本よりも、言葉がすっと入ってきやすい本を持っていこうと、本棚からまだ読んでない村上春樹を選んだけど正解だったなあ。”
◾︎江戸群盗伝(柴田錬三郎)
“古本屋で50円だったのは良い出会い。たのしませてもらった。江戸のことってよく知らないけど、え、この時代こんな言葉あるの!?って言葉が使われてたよーな?
とりあえず長門も庄吉もかっこよくて美形でつよくてもてもてであると。後半のとんとん運びはスタトレを思わせなくもない。面白かったけどね。最後えっ!?ってなった。結局花鳥はどうなったの???”
■「もものかんづめ」(さくらももこ)
"ひねくれてるなー!!庶民感がすごい。友達ににてる。大人のひねくれをもったままの子どもが、子どものまま大人になったみたいなかんじ。強いんだか成長しないんだか何だかなと「いるよ、こういう人」感が、「人間らしさ」ということなんだろうか。初見の喫茶店で読んで爆笑した。3時間読んだ。1回で半分読んだ。面白かったんだよ。"